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放送作家部

人にモノを伝える時にどんな事を思って伝えているだろうか?
そこには自分なりのルールを持っているのだろうか?
この理論でモノを伝える時、頭の中でどう構成してゆくのかがわかる。

人間はさまざま事を学んで知識が多くなっていくと難しいことを言ったりしてひけらかしたくなってしまうものである。
しかし、テレビは小学校からお年寄りの方までさまざまな年代の人が見ているもの。
なので、小学校5年生の男女が見てわかるテレビ番組を作ることが重要で、小学校5年生が理解できるものであればさまざまな年代の人が見ても楽しめる番組が作れる。
つまり、テレビ番組は最終的に小学校5年生に向けて作ることが大切なのだ!

例えば放送作家の仕事を説明するとしよう。放送作家の仕事はコンセプトを考えたり、会議に出てしゃべったり、テレビの台本やナレーションの言葉を書いたりする仕事である。
でも、この説明だとなかなか仕事の本質が見えてこない。
自分がこの仕事をどんな気持ちでやっているかも添えて伝えなければならない。
なので、放送作家の仕事は「辛い事や難しい事を全部楽しいことに変換していく仕事」という説明をしているという。
要するに自分の仕事を伝えるには内容だけでなく思いも伝えないと人には伝わらない。
ここでいう、放送作家の辛い事や難しい事とは、規制や予算が少なかったり放送時間が短かったりする事で、このマイナスの部分を引き受けて楽しい事に変換してプラスに変えていくのが放送作家という仕事である。
更に、腹が立った事を面白い話に変換出来れば「すべらない話」になり、辛い事を明るく変換出来ると感動へと繋がるし、難しい事はわかりやすく、ややこしい事は簡潔に伝える工夫をすると「伝わる」幅や量は増えて行く。
いつも自分の目の前に小学校5年生がいると思って伝えると、その時点で伝える工夫は既に始まっている。

私はこの理論を聞いて、小学校5年生に話して理解させる大切さ、そして放送作家の仕事内容全てが最終的には「辛い事や難しい事を全部楽しいことに変換していく仕事」だと言う事を学んだ。
私はこの話から仕事を説明する事だけにとどまらず、人に物事を伝える事にも大切な事だと思った。例えば、自分が大学で勉強をしている事を伝えるときに、自分と同じような勉強をしている相手ならば少し難しく説明をしても理解できるけど、まったく自分の勉強している事と関係のない人に伝えるときにはそうは行かない。自分の勉強内容と関係のない人に伝えるということは言葉が悪いが小学校5年生に伝える事と似ていて、その手の勉強をしていないのだから仕方のない事だと思う。例え小学校5年生よりも理解できたとしても、そこには疑問やわからない事が出て本当の意味で理解する事ができないと思う。
だから物事を本当の意味で理解してもらうには、小学校5年生にもわかるように伝える事が大切だと思った。
だけどこれが結構大変だったりする…。