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放送作家部

ディズニーランドに行くと、誰もが楽しいって思いますよね。思わない人もいるかもしれませんが、「夢の国」といわれるだけあって、ほとんどの人は楽しいと思うためにディズニーランドに行きます。

放送作家は楽しいことを考えるのが仕事です。ということは、いつもディズニーランドに行っている。そんな気持ちでいられる状態にすることが、プロの放送作家の仕事だといえます。そのためには自分がいつも楽しい状態でいられるといいですよね。つまり、ディズニーランドに行かなくても楽しめる体質が放送作家に向いた体質といえるのです。

その例ともいえるのが、『トムとジェリー』です。猫がねずみを追いかけるこの話ですが、2匹はいつもテンションが高いです。いつも楽しそうな2匹ですが、彼らはディズニーランドにいるわけではなく、お話はすべて家の中で進んでいきます。どこかに出かけて楽しく過ごしているわけではないのです。

彼らが家の中で楽しむうえで、いろいろなものが代用品として使われています。例えば、「ジェリー、スケートの巻」というタイトルだとします。彼らは冷蔵庫を開けて、フリーザーを取り出し、家の中をスケートリンクにします。そして、冷蔵庫に入っている色とりどりのゼリーに、照明を当ててスポットライトの代わりに使うのです。その中をジェリーが滑れば、そこはスケートリンクに早変わりします。家の中にいても2匹は楽しいことができるのです。

これはテレビでも同じことが言えます。お笑いはお金をかけないとつくれない?そんなことはないのです。お笑いだって、「トムとジェリー」といっしょで、代用しようと考えれば代用ができ、面白いことをしようと思えば、日常のことでも面白くすることができるのです。そんな訓練を日常からして、癖にしておくといいかもしれません。

日常を楽しむための1つの例として、1組のカップルを例に挙げてみましょう。このカップルは長い間いっしょにいるので、やることがなくなり、ドキドキもしなく、倦怠期に入ってしまいました。そんな2人が倦怠期をぬけるためにオススメなのが、「尾行しながらデートをすること」です。カップルは、まず1人のターゲットを決めてその人のことを気がつかれないように尾行していきます。「電車乗ったぞ!!」とか、「地下鉄乗ったぞ、タクシー乗ったぞ!!追跡しようよ!!」という中で、2人のドキドキ感は高まります。交通費はかかりますが、ディズニーランドのように入場料などかからず、楽しく過ごせるのです。

1人でいるときにも、楽しむ企画を考えてみる。大江戸線などの長いエスカレーターがありますよね。エスカレーターをのぼり、頂上に着くまでにすれ違う人5人と付き合わなければならないと決めます。最初のぼり始めの時は、この人はやめて・・・。この人も・・・。5人と付き合わなくてはダメというルールなので、頂上が近づくにつれ妥協もします。あーもう着いちゃう!と一人で焦ったりもします!この人、だったらいいかな?なんて。そんな風にエスカレーターをのぼると、普通のエスカレーターもおもしろいものになりますね。

「今日は1日○○ゲーム!!」と決めて、1日絶対嘘はつかないゲームをするとします。生活している中で、私たちは嘘を全くつかずに過ごしている事は少ないです。意図していなくても、「あの今度飲みに行こうよ!」という問いに、「あー是非是非!!」といってしまいますよね。しかし、「絶対行かない。」って思ったのならば、「行かない。」と言わなければいけないのです。そうすると、普通の1日にも緊張感が持てます。また、「今日は絶対もう歯が痒くなるようなお世辞を3つ言う」と決めたのなら、誰にお世辞言おうかなと考えますよね。普段の自分とは少し変わり、なんだか楽しく思えるかもしれません。

このように、普通の1日に何かを加えることで楽しく感じられます。ディズニーランドに行かなくても楽しめる体質とは、企画を考えるとか、忘年会をする、デートをする、何かをするとき全部につながっていくものです。お金をもらったから一生懸命考えようではなく、毎日どんなものでも楽しいと、すぐ思える体質になる。そうすると、それはクリエーター体質なのです。

1日を楽しく過ごすのに、今日は1日「○○ゲーム」をしてみることは、とても有効なことだと思います。少しの工夫で、1日は変わることを自ら実践し、自分から楽しくなっていけば、面白い考えも浮かびやすくなると思います。

最後に、私が考えた1日「○○ゲーム」を書いておきます。
「方言でしか話しちゃいけないゲーム」
普段標準語なのに、その1日だけは絶対どの状況でも方言で話す。
方言がない地域出身でも、本人が方言だろうと思う言葉で話しつづける。
とかだったら、自分も聞いてる人も面白いかもしれませんね。