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放送作家部

あなたは人に何かを伝える時、それが企画であれ想いであれ、つい力が入ってしまったばっかりに逆に伝わらなかった!という経験をしたことはないだろうか?また、つい大きなことを言ってしまったばっかりに、周りからうさんくさいだの、信用できないだの言われてしまったことはないだろうか?
この理論では、自分が伝えたいことをうまく人に伝える方法がわかる!

突然だが、「コミュニケーションノイズ」という言葉をご存じだろうか?これは、自分がよかれと思って人に伝えた事が、違うこととして伝わってしまうという意味を表す言葉だ。

ここであなたにちょっとした質問をしたい。「サザン」と聞いてあなたは何を連想するだろうか。おそらく多くの人が「夏」をイメージするだろう(実際自分もそうだった)。確かにサザンの曲は「夏」についての曲が多い。しかし、サザンの全ての曲をあるテレビ番組の企画で調査したところ、興味深いデータが獲られたという。実はサザンの数多くの夏に関する曲のうち、なんと85%は直接的に「夏」を歌っているのではなく、「秋から見た夏」を歌っているというのだ。つまり、夏より少し離れた所から夏を歌うことで、逆に聴く人に夏のイメージへの想像力を膨らませ、その分強く印象づけようとしているのである。これは、「コミュニケーションノイズ」をうまく避け、伝えたいことをうまく伝えている成功例だと言える。さすがサザン。

次に恋愛における例を見てみよう。これを読んでくれている男性諸君!女の子に「あなたのことが大好きです!」と言われるのと、「あなたのこと好きになっちゃったかも…」と言われるのでは、どちらに胸をときめかせるだろうか?少なくとも僕の場合、後者だ!(どちらも久しく言われてないが…)。ストレートに言われるのももちろん嬉しいが、そこで安心してしまうのが人間の愚かな性。一方、「かも」を使われることによって言葉尻を濁されると、「どっちなんだ!」という不安な気持ちが心の中に巻き起こる。そう、その不安な気持ちこそが、楽しい恋愛に欠かせない恋のスパイスとなるのだ。恋愛上手な女の子は、きっとどこかでこのスパイスを入手し、ここぞというタイミングで使用しているに違いない!

以上の二つの簡単な例からもわかるように、自分が伝えたいことをうまく伝えるためには、「直接的だったり大げさに伝える」より、「間接的だったり控え目に伝える」方が効果的な場合が多いと言えるのではないだろうか。

間接的とはつまり、以前学んだ「アングル」を変えてみたり(夏を秋から見てみる)、婉曲表現(好きではなく、好きかも)を使ってみたりと、方法は色々とある。
これらを要所、要所でうまく使いこなすことができれば、きっとあなたも今すぐ「伝えマスター」になれる!